グループディスカッション(GD)のコツと対策

グループディスカッション(GD)のコツと対策
GDで守るべき3つのルール:グループディスカッションで指示されるいくつかのルールを紹介する。ルール破りを犯さないためにも、担当者の話にはしっかり耳を傾けることが重要である。

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GDで守るべき3つのルール

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討議メンバーの皆さん、こんにちは。
GDコンサルタントG.D.佐藤(ジー・ディー・さとう)です。

グループディスカッションに正解はないが、ルールはある。

ここでは、グループディスカッションにおいて課されるルールをいくつか紹介しておきたい。

リーダーレス

特に昇進・昇格試験でのグループディスカッションで多いのが、リーダーレスと呼ばれるルールである。

リーダーレスとは何か?

通常、会議や討議の場では、予め司会進行役が決まっており、討議メンバーは進行役の指示に従って議論を進めてていく。さらに書記役もいて、討議内容を議事録にまとめていく役割を担うものだ。

こういった役割分担をせず、全員公平な立場で討議してほしい場合、リーダーレス形式が採用される。要するにリーダー不在の状態で討議をしろということだ。

司会役を決めずに進める?

最初は戸惑うかもしれない。理不尽なルールに憤りを感じるかもしれない。

特に就活や昇進・昇格試験でのグループディスカッションの場面では、討議メンバーは、採用担当者や人事担当者に対して絶対的に弱い立場に立たされる。

もはや担当者自身がルールであると考えて差支えないだろう。

担当者は、そのポジションパワーを濫用し、討議メンバーに不条理なルールを押し付けてくる。君はとにかく、ルール破りを犯さないよう担当者の説明に耳を傾けることだ。

しかし、リーダーレスで行うことにも一応の理由がある。

グループディスカッションを観察する側の目的として、討議メンバーの能力を見極めるということが挙げられるが、司会役、書記役を固定してしまうと、その人の能力が見えにくくなるのだ。司会者という役割を背負ったから積極的になっているのか、それとも元々そういう資質の持ち主なのかが判断しにくいのである。

リーダーレスという制約を入れることで、余計なバイアスを省くことができる。例えば、司会役を担うことなく場を仕切ることができる奴はリーダーとしての資質を持っていると考えることもできる。

ただし、場合によっては、司会役、書記役を決めてから進めるグループディスカッションもあるので注意してほしい。


立ち歩かない

グループディスカッションでは、通常、立ち歩くことは禁止される。要は指定された席に座ったまま討議を進めろということである。

なぜか?

担当者は、討議メンバーを席順で記憶していることが多い。一度に多くの討議メンバーを観察しなければならないため、顔や名前で覚えるよりも、「左から3番目」とか、位置関係で把握する方が記憶しやすいのである。

なので、いつの間にか3番目と4番目のメンバーの席が入れ替わっていたりすると、とても困るわけだ。ヘタをすると「人違い」という大変なミスを起こしてしまうことにもなりかねないのだ。

討議メンバーの諸君、席は勝手に移動しないよう注意しよう。


ホワイトボードの使用可否

これはグループディスカッションによるけれども、ホワイトボードの使用を禁止されることもある。

ホワイトボードなど考えを共有するツールを使うと、個人個人の能力の差が見えにくくなる場合があるからだ。情報共通ツールは使わず、情報交換はすべて口頭でのみ行わせる、というのがグループディスカッションの基本である。

また、上記の立ち歩かないルールとも近いが、勝手に席を立たれると誰が誰だかわからなくなってしまったり、討議メンバーがホワイトボードばかりに目を向けるため、観察者側から表情が見えにくい、という主催者側の都合もある。

討議メンバーの諸君、できるだけ観察者に顔が見えるように討議してあげよう。

ただし、ホワイトボードを使ってよい場合もあるので、もし使用可能かどうかわからない場合は、遠慮せず担当者に聞いてみよう。

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