グループディスカッションでは、討議メンバーのさまざまな能力が試されるが、ぜひ押さえておきたいのが社会人基礎力といわれる能力要件だ。
討議メンバーの皆さん、こんにちは。
GDコンサルタントのG.D.佐藤(ジー・ディー・さとう)です。
社会人基礎力とは、経済産業省が提案しているもので、新入社員が社会人としてやっていくために磨いておくべき能力のことである。
社会人基礎力は大きく、「前に踏み出す力(アクション)」、「考え抜く力(シンキング)」、「チームで働く力(チームワーク)」の3つの能力からなっている。それぞれがさらに細かい能力にブレイクダウンされていて、合計で12の力で設計されている。
実はそのいずれもが、グループディスカッションで活かせる力なのだ。
たとえば、「前に踏み出す力(アクション)」の中にある「働きかけ力」は、他人に働きかけて巻き込んでいく力のこと。グループディスカッションでは、積極的に発言を繰り出し、他人を巻き込んでいくことが求められる。
「前に踏み出す力(アクション)」には、他に、物事に進んで取り組む「主体性」、目的を設定し確実に行動する「実行力」が含まれている。いずれもグループディスカッションで必要となる力だ。
また、「考え抜く力(シンキング)」は、現状を分析し目的や課題を明らかにする「課題発見力」、課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する「計画力」、新しい価値を生み出す「創造力」で構成されている。
3つともグループディスカッションで付加価値を生み出すための大切な力といえる。
さらに、「チームで働く力(チームワーク)」には、以下の6つの力が定義されている。
発信力: 自分の意見をわかりやすく伝える力
傾聴力: 相手の意見を丁寧に聴く力
柔軟性: 意見の違いや立場の違いを理解する力
情況把握力: 自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力力
規律性: 社会のルールや人との約束を守る力
ストレスコントロール力: ストレスの発生源に対応する力
これらの力を存分に駆使することで、グループディスカッションで高いパフォーマンスが発揮できる。
社会人基礎力についてはこちらに詳しい情報が掲載されている。討議メンバーはぜひ参考にしてほしい。