グループディスカッション(GD)のコツと対策

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問題解決型GDの進め方:問題の解決案をメンバー間の議論によって導き出す問題解決型GDに取り組む際に注意すべきポイントとは?

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問題解決型GDの進め方

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問題解決型GDというのは、ある企業に発生している経営上の問題の解決案をメンバー間の議論によって導き出す形式のGDである。数あるGDの中でも最も典型的なケースと言える。

例えば、以下のようなケースが問題解決型GDと呼ばれるものである。

「総務の池田君が、誤って社食用のプリンを大量発注してしまった。社員では向こう1年かかっても食べきれない量だ。仕入先に問い合わせたところ返品はできないという。どうすれば良いだろうか?」

時間の長さによって1〜3ケース程度のケースが配られ、討議を始める直前に各々でケースを読む時間が与えられることが多い。

今回は、この問題解決型GDの進め方について説明しよう。

基本的には一般の問題解決のプロセスと同じように進めてもらって構わないが、そのプロセスを抜け漏れなく行いながら、いかに集団間の合意形成を効果的に行っていくかが問われる。

問題解決は、一般的に以下の3つのプロセスで進めることが多い。

(1)現状の問題点
(2)問題が行った原因分析
(3)解決策の提示

グループディスカッションで多いのが、いきなり(3)の解決策の提示に走ってしまうケースである。

「ここはこうすべきである」
「こういう手を打つとよい」

という風に、原因究明のステップを飛ばして一足飛びに対策先行型の発言をしてしまうのである。

解決策の内容が正しいとか間違っているということよりも、こういう結論ありきの議論では、議論の可能性が広がらないし、せっかく複数のメンバーで議論する意味がない。

だからといってガチガチに枠組みを固めながら進めるのも堅苦しくって仕方がない。

たまにいるが、

「今の発言は対策について言及している。今は問題点について話し合う時間なので、後にしてもらいたい」

と強引に議論を軌道修正しようとするメンバーがいるが、円滑なコミュニケーションという点からいえば明らかにマイナスポイントだ。多少の脱線はあってもよい、というおおらかなスタンスでいたほうが「ゆとりをもって臨んでいるな」という好評価につながりやすい。

そしてできれば、先ほどの(1)〜(3)の流れを自然な形で、かつ抜け漏れなく詰めていけるとベターだ。

とくに対策先行にならないよう、原因分析についてはしっかり押さえていくことが大切だ。

メンバーが対策ばかりに目を取られている時には、

「そもそもどうしてこういう問題が起こったんでしょうか?」とか
「池田くん一人の問題ではなく、組織としての問題として考えてみてはいかがでしょう?」

といった原因分析に意識を向かわせるような発言で、さりげなく軌道修正を試みるのが良いだろう。

ちなみに、一回のグループディスカッションで複数のケースを議論する場合には、問題が会社全体に与える影響の大きさなどを考慮しながら、議論する優先順位を予め決めておくことも意識すると良いだろう。

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